リクガメさんの扉をつくる

つくらしの1階は、作業場、工作室、ワークショップとして機能するようにコンクリート製のタタキになっている。
庭との高低差もほとんどないこの構造は、リクガメさんたちを放し飼いにするのにもってこいの環境だよ。
扉は数箇所あり、内側には網戸がついている。
この網戸の下部にリクガメさん用の扉が取り付けてあるんだ。
この扉を使ってリクガメさんたちは庭と一階を行き来しながらくらしている。

リクガメさん扉
扉のつくりかた

つくらし1階の外扉は、昼間は風を通すために開けている。でも蚊など害虫も多いので、網戸は閉めている。そこにつけてあるカメ扉は、よくある猫扉と同様のものだ。とはいえ地中海リクガメ属など甲長20cmくらいのリクガメさんたちの力は猫に比べてもとても弱く、猫ならば簡単に開け閉めできる市販の猫扉でもリクガメさんでは開けられないのだ。もっと小さく軽くつくる必要がある。また扉の向こう側が見えないと、それが扉であるということを理解できないので、扉は透明のプラスチック版か網戸の網などを貼っておくのがいいだろう。

注意するのは……

リクガメさんは、扉を引いて開けることはできない。内側からも外側からも押して開く形式でないと通ることはできない。ならば、内側外側のどちらにでも開く形式にすれば簡単と考えるかもしれないが、そうするとどうしても扉と枠の間に隙間ができてしまい、そこから室内に虫が侵入してしまう。
入子構造の2枚の扉で内側、外側のどちらからも押して扉が開くようにする必要があるんだ。

カメ扉スケッチ

扉はなるべく軽く作成したいので、スギかヒノキ材、薄いプラスチックかボール紙で作成するのがいいだろう。ボール紙を使う場合は、耐水性の塗料を塗るといい。扉には開けっ放しにならないようにマグネットを取り付けるといい。これも強力なマグネットだとリクガメさんたちの力では開くことができないので、小さく力の弱いものがいい。取り付ける位置も調節しながら決定するといいよ。