金色のサナギを見たい!
「つくらし」の庭にもふわりふわりと飛んでくる、大きくて優雅なオオゴマダラ。金色に輝くサナギになるというので、金のサナギをうちの庭でも見てみたい!
ホウライカガミの苗が手に入った
オオゴマダラの幼虫の食草は、毒草のホウライカガミ。
残念ながら「つくらし」の庭には生えていなかったので、種苗屋さんで苗を購入。ホウライカガミは海の近くに生える植物で、「つくらし」も海の近くなので環境的にも大丈夫だろう。オオゴマダラはよく庭を飛んでいるので、きっと卵を産んでくれるはずだ。
すぐに来たよ
ホウライカガミの鉢を置いて数日もしないうちにオオゴマダラが産卵にやってきた
孵化したよ
卵の大きさは約1mm。
産卵直後は白かった卵が、孵化寸前では透明感のある乳白色で先端が黒くなる。孵化直後の幼虫は全長1.5mm位。半透明の体をしている。
孵化直後からホウライカガミの葉を食べ始める。蛹化まで25〜35枚の葉を食べるようだ。
毒を食べ、毒をまとう
ホウライカガミの毒を食べることによって、オオゴマダラの身体の中に毒を溜め、天敵への対策にするようだ。怖いもの知らずというか‥‥。
ただし、毒を咀嚼できない小さな頃は、どうやら毒を泡状にして吐き出しているらしい。動画は全長12mm位の頃。吐き出した泡は大きく育って毒に耐性ができた頃、葉っぱと一緒に食べられるようだ。
よく見ると模様が違う
黒いボディに白いライン。その間に赤い斑点というのがオオゴマダラの幼虫の標準的なイメージだろうか。ところがよく見ると少しづつ違う。
写真左の個体は、白いラインの真ん中あたりに黒いラインが入ってる。一方写真右の個体は、白いラインとラインの間にもう一本白いラインが入ってる。すごく賑やか。東南アジアではこのタイプが多いらしい。亜種なのか? よくわからない。
脱皮もおもしろい
突然鎌首を持ち上げるようなポーズをとると脱皮を始める。
動画は高速再生している。実際は30分ぐらいかかる。
お休みのポーズ
どうやらオオゴマダラは眠るとき頭を丸めるらしい。
たまたまと思ったが、どの個体も大抵頭を丸める。こうして並んで眠っているのをみると、可愛らしい。
踊るサナギ
オオゴマダラの蛹化はアクティブ。ブインブインとダンスする。
これだけ激しく揺れても落ちることもなく、しっかりと葉っぱについているサナギの接着力は強力だ。揺れることによって、位置の調整でもしているのだろうか?
蛹化直後は明るい黄色をしているが、数日で光沢を持ちはじめ金色に光出す。羽化直前は黒いラインが増え、少しダークな色合いで深い光沢を放つようになる。