地衣類 虫の眼レンズ

見つけた! ちいさな世界

虫の眼レンズを持って森散歩をするようになったら、樹皮についている模様のようなものが気になり始めました。あれは一体なんだろう?

虫の眼レンズをスマホにつけて写真を撮ってみたら、いままで見えていなかったものたちがいました。

えっ、これなあに? 緑色の中に口を開いたようなものがいくつもあったり、白い粉のようなものがついていたり、黄色や黒の目玉のようなものがあったり‥‥。そして、いろいろな樹皮を見ていたら、見たことがあるようなものも見つけました。

あっ、これ、以前草木染めをしていたときに探して染めたウメノキゴゲに似ているなぁ。

帰ってからネットで調べて、これらが地衣類らしいことがわかったので、図鑑を手に入れて、撮った写真を見直してみると、口を開いたようなものは地衣類の子器といわれる器官のようで、白い粉のようなものは粉芽、黄色や黒の目玉は固着地衣類の仲間で、ウメノキゴケに似ていたのはウメノキゴケと同じ葉状地衣類の仲間というようなことがわかってきました。

地衣類書籍

撮った写真をSNSにアップすると、地衣類に詳しい人がいろいろ教えてくれたり、その人たちの写真を見て他の地衣類のことを知ったり‥‥。地衣類が好きな人は世界中にいて、TwitterやInstagramなどでさまざまな地衣類を見ることができます(#lichen)。

森散歩をしながら出会う生きものたちも、地衣類の上にいるものが結構多くて、どうしてだろうと調べてみたら、アオミオカタニシもルリモンホゾバの幼虫も地衣類を食べているみたい。

地衣類の世界はとても複雑で私にはよくわからないことばかりなのですが、わからなければわからないほど興味を惹かれるのも事実。地衣類からいろんな不思議につながりそうだなぁ。