たまねぎ染め

草木染めの定番

草木染めの定番といえば、たまねぎの皮。私もいつでも染められるように、皮をガラス瓶に入れて保存しています。ここ最近は、どんぐり、月桃、赤土、車輪梅と染めてきたので、久しぶりにたまねぎの皮でも染めてみようかな。

染めるのは、今回もコットンリネン。前の日に豆乳で下染めをして乾かした生地を、皮と一緒に煮込んでいきます。ちなみに左下の写真が媒染をしないで煮込んだときのもので、右下の写真が鉄媒染をしてから煮込んだもの。

これまではあまり鉄媒染はしていなかったのですが、工具入れの釘が錆だらけになってしまったので(海に近いからだと思う)、錆び取りも兼ねて、鉄媒染液をつくることにしました。

錆びた釘をステンレスの鍋に入れて、酢を浸るくらい入れて、火にかけます。沸騰しない程度(80℃位)に熱したら、火を止めてそのまま冷まし、冷めたら瓶に液を移し替えて、できあがり。釘も一緒に瓶に入れておくと濃い濃度の鉄媒染になるようですが、私は、釘は液に入れたままにはせずに取り出して、洗って乾かしてから工具箱に戻しています。

そして、染まったコットンリネンはこれ!

下の写真の一番左が鉄媒染、その右隣が無媒染、その右隣の4枚が鉄媒染をした染液で何度目かに染めたもの。右端の色の濃いのが鉄媒染の二番液、その左隣が三番液、真ん中の2枚がその後に染めたもので、回数を重ねるごとに染まる色は薄くなっていきますが、さすが、たまねぎの皮だけあって、何度も染めることができました。

これだけよく染まるからなのでしょう。戦時中、たまねぎの皮の鉄媒染は国民服を染めるのに使われていたそうです。でも、そんなふうに使われる時代は来てほしくないなー