葉っぱや茎でいろんな色を染めてみた
つくらしの庭には、月桃がたくさんあります。月桃の葉っぱは、いい香りがして抗菌作用もあるので、ムーチー(鬼餅)を包むのに使ったり、お茶にして飲んだり、お皿として使ったり。虫除けにもなるというので、乾かした葉っぱを洋服ダンスに入れたりすることもあるようです。
月桃は、葉っぱや茎や根っこで草木染めができるので、まずは葉っぱの葉緑素(クロロフィル)をアルコール抽出して、コットンリネンとウールを染めてみました。
クロロフィルのアルコール抽出というと難しそうですが、消毒用のアルコール(コロナ禍で手元にあることが多いですよね)に色素が出やすいように細かく切った葉っぱを浸けて、数日置いておくだけ。数日すると濃い緑色の染液になるので、それを水で薄めて(高濃度のアルコールを熱すると危険なので、必ず水で薄めてくださいね)、葉っぱと染めたいものを入れて煮込んでいきます。
上の写真はウール100%のセーターを染めているところ。ウールを染める前にコットンリネンを染めたのですが、それは右下の写真の左側で、渋めの緑色。ウールは、鮮やかな黄色(右上の写真)に染まりました。
そして左下の写真は、別の日に月桃の茎を弱アルカリの水(重曹を少し入れて、リトマス試験紙でpHを確認)で煮込んで染液をつくり、コットンリネンを染めているところで、右下の右側が染まった布です。これは渋めのピンク。ちなみにコットンリネンがどちらも渋めの色になっているのは、元の布が生成色だったからかもしれません。
媒染で色が変わるだけじゃなくて、アルコール抽出やアルカリ抽出など、色素の抽出方法にもいろいろあって、草木染めは本当に奥が深いなぁ。